連載・特集

2021.5.13みすず野

 コロナ感染は私たちの産業、生活に否応なしの見直しを迫るが、一つは物と人の行き来が、あまりに大規模化、グローバル化し過ぎたことに、警告を発するものだろう。仕事や観光による人々の往来が、ほとんど国内、もしくは圏域内に限られていた時代なら、ここまで感染が急速に拡大しなかったはずだ◆話題にならないけれど、食料のグローバル化は危ない。自給率を高める、地産地消体制を整える、このことに関心を寄せたい。最大の危機管理は食料とエネルギーの安定確保ではないか。もう一つ、大都市は人口密度が高いゆえ、感染症に対して非常に弱く、コロナは大都市一極集中に対する警告、ともとらえられる◆感染症はこれからも起こり得るとすれば、大都市に住むリスクは高い、と言わざるを得ない。いまの時代、大都市に住まなくても仕事ができる人が増え、ワークライフバランスで、地方移住を考える家族の話も聞く。大都市集中を見直す機会にしたい◆松本など、地方の中核都市の果たす役割は必然的に大きくなる。防災はもちろん、買い物やレジャーの便利さ、教育機関や医療の充実などが選ばれる条件と思われる。