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家族登山も装備しっかり 雨具や水・食料の携行呼び掛け

 大型連休に家族で登山をする人が増えることが予想される中、松本地方で子供向けの登山教室などを行っている信州まつもと山岳ガイド協会「やまたみ」は、教室などを通じて安全な山登りをするための準備や心構え、注意点を指導している。屋外で家族と気軽に自然を満喫できる登山は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から今後増えそうだが、同協会の理事を務める松場省吾さん(49)=松本市波田=は「軽装で山登りをする家族連れが多い。道に迷った場合は困るので雨具などを携行し、万が一に備えて」などと呼びかけている。

 同協会は25日に安曇野市の光城山でファミリー登山教室を行った。ガイド4人の案内で親子7組が登山を楽しんだ。日曜日とあって松場さんは大勢の家族連れと会ったが、「家族がばらばらで子供だけで登っていたり、着の身着のままで歩いたりする姿を見かけた」といい、山中で家族の距離が離れると迷子になる可能性が高まる、と指摘する。
 光城山は標高912㍍で、1時間ほどで山頂まで行けるため、気軽なハイキングの雰囲気で登れるが、松場さんは「雨が降らなくても風が強かったり、日陰で寒かったりする」といい、雨具を必ず携行する必要性を強調する。教室では雨具の装着体験を取り入れている。さらにゆっくりとしたペースで登っても結構なカロリーを消費するため、「水分補給、エネルギー補給に十分な水と食料を」と求めている。
 山でのトラブルは即、遭難につながる。松本警察署によると、県内では昨年1年間で山岳遭難が183件あった。この中には7歳の男児を連れた母親が道に迷い救助されたケースもあった。松本警察署の伴野達也地域・警備管理官は「どこに行ったのか分からなければ捜しようがない。登山届が必要なところは必ず出し、届け出の義務がない里山などでも家族に行き先を伝えるなどしてほしい」と呼びかけている。  

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