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穂高の歴史文化一冊に 『穂高の宝』市の6施設で無料配布 

穂高地域の歴史文化を分かりやすく紹介した『穂高の宝』

 安曇野市穂高地域の自然や歴史、文化遺産をまとめた書籍『穂高の宝』(「安曇野市の歴史文化遺産再発見事業実行委員会」編)がこのほど発行された。古墳時代から現代に至るまでの歴史や、風土に深く根ざした伝統文化などを紹介し、穂高地域を知る貴重な資料となっている。

 市職員や市内博物館の学芸員らが執筆した。「掘り出された穂高の歴史」「人々のくらし」など全7章から成る。「中世~近世 様々な地域のすがた」の章では、穂高神社の祭礼のほか、牧の古刹・栗尾山満願寺や、修験道の行場となった有明山などを取り上げ、今に続く信仰のあり方を紹介した。陸軍有明演習場や昭和20(1945)年5月の穂高・有明空襲など、第2次世界大戦と戦後の復興についても多くのページを割いている。
 昨年の夏には明科地域に関する『明科の宝』を発刊した。『穂高の宝』は、穂高町誌なども参考に、1年かけて調査結果をまとめ執筆した。写真や図版を多用し、分かりやすく工夫された資料となっており、市文化課の担当者は「身近な歴史や文化について知らないことは意外と多い。地域を深く理解する手がかりにしてもらいたい」と話している。
 B5判、フルカラーの181ページ。2000部限定で、豊科郷土博物館、穂高郷土資料館、貞享義民記念館、豊科近代美術館、髙橋節郎記念美術館、田淵行男記念館の6館で無料配布している。郵送での配布には対応していない。問い合わせは市文化課(電話0263・71・2465)へ。