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常念坊の雪形見えた! 安曇野に告げる農耕の春

常念岳の山肌に現れ始めた「常念坊」(23日午前9時40分ころ、安曇野市堀金烏川)

 北アルプス・常念岳(標高2857㍍)の山肌に、今年も「常念坊」の雪形が確認できるようになってきた。とっくりを持ったけさ姿の僧侶の姿が浮かび上がり、安曇野市やその周辺から望むことができる。

 23日は青空が広がり、まだ手の部分が完全にはつながっていないものの、常念坊の頭やけさ、とっくりの形がくっきりと見えた。17日の降雪で一度姿を消したが、その後天気のいい日が続いて再び雪解けが進んだとみられる。常念岳には今後、常念坊と入れ替わるように残雪で作られる雪形「万能鍬」が現れる。
 山岳写真家でチョウの生態研究をした田淵行男(1905~89)は、雪解けに伴って現れる岩肌で作られる雪形を「ネガ型」、残雪で作られる白い雪形を「ポジ型」と称した。著書『山の紋章・雪形』では、常念坊と万能鍬について「二つの雪形は、いずれも前常念岳の東面に刻み込まれ、ポジ型、ネガ型を並べているのも面白い」と評している。