政治・経済

参院補選の投票機会確保へ手探り コロナ宿泊療養者や感染リスク高い高齢者


 25日投開票の参議院補欠選挙は、新型コロナウイルスの感染者や感染リスクが高いとされる高齢者の投票機会の確保が課題となっている。県選挙管理委員会は、感染して宿泊療養施設に入所している人を対象に初めて屋外投票所を23日と24日に設ける。高齢者施設、障害者施設、病院は県選管の指定を受ければ施設内で不在者投票ができるが、指定には要件があり、感染対策も課題を抱えている。

 県内4カ所ある宿泊療養所の近くにテントを仮設し、専用車で少人数の療養者を送迎する。期日前と不在者投票の双方を兼ねる。療養者は手を消毒して手袋をし、直接、投票用紙に触れない。立会人や選管職員は透明の仕切り越しに業務を行う。
 県によると、宿泊療養所に滞在中の療養者は112人(20日現在)で、県選管は「感染者にも安心して投票してもらう環境を整えたい」としている。自宅療養者は居住する市町村の選管に事前に相談した上で、一般の投票所で投票できる。
 病院や高齢者施設、障害者施設は、県選管の指定を受ければ施設内で不在者投票ができる。高齢者施設だと入居者50人以上が指定の目安になっている。松本市内の高齢者施設は約80カ所あるが、うち不在者投票ができるのは13カ所にとどまる。
 施設に入所する高齢者が投票所に行くには、職員や家族の手助けが不可欠だ。市内のあるグループホームでは期日前投票期間中、約30人の入居者を数人ずつ車に乗せて職員が投票所に送迎している。
 コロナ感染防止のため、家族に付き添いを頼めない状況といい、職員は「正直困っている。果たして全員を投票所に連れて行けるか」と困惑している。
 筑北村では21日、ワゴン車を使った県内初の「移動期日前投票所」の取り組みが始まった。4カ所を1時間ずつ巡回し、高齢者の利用が多かったという。