地域の話題

御嶽山噴火 鎮魂の特別展 木曽で県内初 写真や遺品など

展示された犠牲者の遺品の数々

 戦後の火山災害で国内最多の63人の死者・行方不明者を出した、平成26(2014)年の御嶽山噴火を振り返る特別展「あの日を忘れない―後世に伝えよう御嶽山噴火災害―」が18日、木曽町福島の町文化交流センターで始まった。御嶽山噴火の写真や犠牲者の遺品、山の歴史資料など約130点を展示する。25日まで。

 被災者家族らでつくる「山びこの会」が平成30年から東京・名古屋で催してきた。3回目の今回は県内初開催で、木曽町と共催した。
 被災者や犠牲者が撮影した当時の写真は時系列で並べ、大勢の登山客の笑顔であふれる山頂部が噴火で一変し、混乱していく様子が分かる。噴石でひしゃげた金属製カップや破れた衣類、火山灰まみれの帽子、11歳女児のリュックなどの遺品は噴火の悲惨さを物語る。建物に落ちた噴石や御嶽山のジオラマなども展示する。
 夫婦で訪れた木曽町福島の田畑清秀さん(87)は「若い頃は何回も御嶽山に登り安全な山とさえ思っていた。これほどひどかったのかと驚いた」と話した。
 木曽町の原久仁男町長は「遺品を見て登山者の無念さが伝わった」と述べた。同会事務局代表のシャーロック英子さんは「県内初展示が木曽となり意義深い。地元の人たちにも山で何があったか知ってもらい、安全を考える機会となれば」と願った。
 入場無料で展示時間は午前9時から午後6時(25日は3時)まで。問い合わせは木曽町企画財政課(電話0264・22・4287)へ。