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上高地に静かな春 県道の冬季閉鎖解除

県道開通初日の河童橋。雨天で観光客の姿はあまりなかった

 松本市安曇の山岳景勝地・上高地に通じる県道上高地公園線の冬季閉鎖が17日に解除され、バスやタクシーなどが通れるようになった。あいにくの雨模様で、大都市を中心にした新型コロナウイルスの感染拡大もあり、観光客の姿はまばらだった。

 河童橋からの穂高連峰の眺望はほとんど開けなかったが、傘を差した観光客らが橋の上で記念撮影をしていた。東京都から訪れた会社員の女性(28)は「雨は残念だけれど、すごく静か。素晴らしい環境を独り占めできるのは気持ちがいい」と散策を楽しんでいた。
 売店や食堂も営業を開始したが客は少なく、あるスタッフは「(緊急事態宣言が出た)昨季と同じような状況を感じる」と複雑な表情を見せた。
 27日には開山祭があり、観光シーズンが本格的に幕を開ける。旅館を経営する上高地町会長の小林清二さん(66)は「すごく不安はあるが、上高地関係者が一枚岩になって頑張っていきたい」と前向きに話した。
 上高地や乗鞍高原、白骨温泉方面の路線バスは17日から運行形態を変更し、多くの便が待合環境の充実した「さわんどバスターミナル(BT)」を経由するようになった。同BTをハブ化して乗り換えの快適性、利便性を高める。

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