政治・経済

塩尻・大門のウイングロードビル 6300万円かけて手直し 市など所有

修繕や改修が必要になっているWRビル

 塩尻市大門一番町にあるウイングロードビル(WR)は建設から27年が経過し、老朽化が進んでいる。72%を所有する市は本年度、5000万円をかけて設備改修し、建物診断も行う。外壁や駆体工事も視野に入るなどさらに経費がかさむと見込まれるが、市は「中心市街地の顔」(市都市計画課)として維持していく方針だ。

 店舗棟は鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建ての延べ2万4116平方メートル、市営駐車場としている駐車場棟は鉄骨造6階建ての延べ1万1748平方メートル。総事業費約92億3000万円をかけ、平成5(1993)年にオープンさせた。
 複数の所有者が持つ区分所有で、市が72%、民間事業者や個人が28%を所有する。ビル管理は市振興公社に委託している。市が所有する最大の建物だ。
 本年度は主に、ビルの各種設備を制御する「中央制御盤」を更新する。その他の工事を含めた総事業費は、民間の負担を合わせて6300万円ほどになる見通し。市は本年度当初予算に関連の5000万円を計上した。
 建物診断の結果に基づいて、修繕・改修などの計画策定をする。必要となりそうな外壁補修工事は再来年度以降に着手の見通しだ。
 平成22年度に撤退したイトーヨーカ堂から土地建物を9800万円で買収し、店舗棟に大規模改修を施して、屋内施設・こども広場を開設した。令和元年度までに改修・修繕工事に9億1021万円かけた(国の補助金も含む)。駐車場棟は修繕のみで、大規模改修はしていない。
 市立地適正化計画で、市全体が利用圏となる都市機能を持つ「都市機能誘導区域」と定めた拠点だ。市都市計画課は維持に多額の費用をかける理由を「生活の利便性を高めている場所であり、市民生活に必要な都市機能は守らないといけない」と説明する。