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安曇野ビンサンチ美術館 庭にAR作品飛び出す仕組み構築

端末のカメラをかざして見たAR作品。フクロウが飛び出して羽ばたく。人を入れて撮影もできる

 安曇野市穂高有明の安曇野ビンサンチ美術館は29日、AR(拡張現実)と豊かな自然を合わせて楽しむ美術館としてリニューアルオープンする。広々とした庭に展示されたコンピューターグラフィックス(CG)にスマートフォンなどの端末のカメラをかざすと、端末に映る絵が飛び出したり動いたりする。北山敏館長(71)は「子供から大人まで楽しんでもらえると思う」と力を込めている。

 約2300平方メートルの庭に、北山館長と妻・早苗さん(65)の作品約150点が展示されている。うち約30点がAR作品で、来館者が自身の端末に専用のアプリケーションをダウンロードして鑑賞する。カメラを通して見ると絵のフクロウが羽ばたきながら飛び出してきたり、光学顕微鏡で見えるミクロの世界を切り取った幻想的な作品が映像になったりする。
 作品との距離や角度によって見える映像も変化し、「周囲の自然と組み合わせるなど見る人が自由に楽しめる。従来の作品に新たな価値が生まれた」と北山館長。写真撮影や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への投稿も自由だ。
 同館は昨年、新型コロナウイルスの影響で丸1年休館した。北山館長はこの期間を利用して以前から興味があったAR技術に挑戦し、感染対策として屋外を広々と使った展示にした。早苗さんは庭の整備に取り組み、50種ほどの樹木に説明文を設置。「安曇野にどんな木が生えているか知ってもらえれば」とほほ笑む。
 午前10時~午後4時で入館料500円(小中学生200円)。開館日は金、土、日曜だが、29日~5月5日は毎日開館する。問い合わせは同館(電話0263・83・5983)へ。