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池田の展望美術館存続求め全国から署名 美術協会が要望書提出へ

全国から集まった北アルプス展望美術館の存続を願う署名に感謝する宮澤会長

 池田町の財政問題に伴い、令和5年度以降の運営方針が白紙になっている北アルプス展望美術館について、全国の作家から存続を願う署名が寄せられている。町美術協会が呼び掛けたところ半月ほどで265人から集まり、協会は21日に甕聖章町長に要望署を提出する方針だ。

 協会が美術館の存続を求める要望書を作成し、過去に展示会を開いた作家40人余りに署名による賛同を呼び掛けたところ、各作家が独自に周囲に伝えて輪が広がった。同美術館の文化的、社会的な存在意義をたたえて応援するコメントも多数寄せられている。
 同美術館については年間約3000万円の維持経費が町議会で議論となり、町は指定管理者との契約期間の4年度までは継続することを決めている。5年度以降のあり方については、美術館の運営協議会の議論も踏まえ、町が5月に設置する予定の行財政改革推進委員会で本年度中に検討する方針だ。
 倉科智幸館長はこうした状況に対し「指定管理によって、町の直営より経費は大幅に抑えられている。企画展を多数開き、入館者数も直近5年平均で年間約1万6000人と実績を挙げている」と説明する。前年度は新型コロナウイルスの影響で約8000人に落ち込んだが、「全国の美術館の状況に比べれば健闘している」と話す。
 美術協会の宮澤好男会長は「短期間にこれだけ広範から署名が集まったことに驚いた。今回の問題が美術館の価値を再認識してもらえる機会になるとありがたい」と話している。