政治・経済

塩尻市内ワクチン接種スタート 医療者向けで 高齢者は市民参加模擬訓練

腕への注射を受ける医師

 塩尻市の新型コロナウイルスのワクチン接種が実行段階に入った。11日に医療従事者対象の先行接種が始まり、12日は5月下旬開始を見込む高齢者集団接種のシミュレーション(模擬訓練)を市が実施した。国からのワクチン供給を待ち予定より2カ月ほど遅れたが、ようやく接種の動きが具体化した。

 医療者向け先行接種は、高齢者の集団接種会場ともなる市保健福祉センターで実施された。スタッフ43人態勢で塩筑医師会の開業医や看護師、薬剤師ら328人への接種を約2時間15分で終え、大きな混乱はなかった。体調不良を訴えた人もいなかった。
 最初に接種を受けた医師会長の清水忠博さん(61)は「注射の痛みは感じなかった」と感想を話した。高齢者の集団接種に向けた課題を見つける予行演習の意味合いが大きいとし「やっとここまでたどり着いた。問題点を拾い出し一般の方の接種がスムーズにできるようにしたい」と話した。
 5月2日に2回目の集団接種を行う。市内病院の医療従事者への接種は各病院で実施する。

 市は5月中に医療従事者の先行接種を完了させるとしている。 高齢者の集団接種シミュレーションは市保健福祉センターで行われた。市民が参加する形とし、各種団体から高齢35人が、接種を受ける役のボランティアとして参加した。運営する市が接種の流れや動線などを確認した。
 事前記入を促した予診票をチェックし、4部屋を用意した接種場所で医師役の職員に問診を受け、実際に肩を出して接種を模擬体験した。
 3月に行った初回訓練の反省を生かし、接種者の誘導先を数字などで視線の高さに表示、職員の声掛けで案内した。ただ、未記入のまま持参した人もいる予診票チェックや服の着脱に時間がかかっていた。参加した中野裕子さん(81)=大門七区=は「職員は親切に案内してくれた。接種したい」と話した。
 高齢者の一般接種は、5月の大型連休明けに接種券と予診票を郵送し、年齢を区切って実施する。早ければ各医療機関での個別接種は5月17日からの週の開始を、集団接種は22日の開始を見込む。8月の盆休みまでに、希望する高齢者の8割が2回目の接種を終える見通しだ。

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