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旧制松高生思い黒板アート エクセラン高の生徒が描く

旧制松高をイメージして自由な発想で描いた作品と生徒たち

 松本市県3の国重要文化財・旧制松本高校校舎(あがたの森文化会館)で「黒板アート」を制作していた近くのエクセラン高校の生徒18人が10日、作品を完成させた。大正・昭和期を同校舎で過ごした旧制松高生に思いをはせ、多彩な技法を使って各教室の黒板を華やかに飾った。

 美術科、美術部の2、3年生の有志が4班に分かれ、1作品ずつ描いた。当時の様子を隣接の記念館や図書館などで調べ、職員などに取材をしてイメージを膨らませた。6日にチョークで描き始め、筆圧で色の濃淡を調整し、指や筆でぼかして透明感を出すなど工夫した。緻密に角度を測り奥行きある構図にするなど学んだ技法も生かした。
 旧制松高生を描いた班の花岡瑛斗さん(17)は「学ランにマント、高げたという服装にひかれた。当時の雰囲気が伝わればうれしい」とほほ笑んだ。縦1.2㍍、横5.4㍍の大作は講堂のシャンデリアをモチーフにし、室賀美夏さん(17)は「この校舎を輝かせたい思いを込めた」と話した。かつて松本の街を走った路面電車や平和の象徴のハトも描き、一之瀬百香部長(17)は「現代の高校生の感性と伝統ある校舎の融合を楽しんでほしい」と大勢の来場を楽しみにしていた。
 同校舎では昨年度から耐震補強工事が順次行われている。5月開始の工事に伴い、立ち入り禁止になる教室を彩ってもらおうと、あがたの森文化会館の職員が企画した。中嶋岳大館長は「力作を見てもらい、松本の歴史や文化財の魅力をあらためて感じてもらえたら」と話している。
 一般公開は12~28日午前9時~午後10時(日曜は5時)で、入場無料。月曜休館。