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松川村とラオス 続く交易 コロナで足かせも日本酒輸出、コーヒー輸入

 松川村が農産物の販路拡大を目的に令和元(2019)年12月から行っているラオスとの交易が、地道に成果を挙げている。新型コロナウイルスの影響で人の行き来ができない中、村産米を使った日本酒のリピート注文があるほか、米や水の輸出にもつながり、ラオス側からコーヒーの売り込みも来ている。

 村は国内の食糧需要の減少を見越し、平成29年(2017)度に海外販路等推進協議会を発足させた。ラオスには初出荷で村産米を使った酒造4社の日本酒3250本を輸出した。その後、昨年2月に現地で開かれたジャパンフェスティバルにブースを出展し、村の魅力を宣伝した。
 しかし、新型コロナウイルスの影響で、昨年度に予定していた平林明人村長によるトップセールスや、現地の代理店を日本に招く人的交流はできなくなった。そうした中でも、6月に48本、10月に280本、12月に214本の日本酒のリピート注文が入った。現地の高級レストラン向けに今年3月には米500キロ、水1万677リットルが輸出された。
 逆にラオス側からもコーヒーの売り込みがあり、村は7日に温泉宿泊施設すずむし荘で試飲会を開き、村内の飲食店関係者20人が5種類のコーヒーを味わった。参加した村山茂美さん(75)は「酸味があるけれど癖はない。店に置いてお客さんに試してみてもらいたい」と話していた。
 ラオスでの長年のNPO活動経験があり、コーディネート役を務める石井敏秋さん(80)は「市場開拓は少量の輸出とリピート注文で取引を繰り返すことが大事。今後への手応えも感じている」と話し、コロナ禍が終息して現地での活動を再開できることを願っている。