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サッカー選手育成に情熱 元山雅の塩沢勝吾さん松本大コーチに

 サッカー松本山雅FCの元選手で、昨季現役を引退した塩沢勝吾さん(38)が3月に松本大学サッカー部のコーチに就任し、存在感を放っている。選手兼任コーチで、松本大Bチームが所属する社会人の北信越リーグ1部の試合にも出場し、実際にピッチに立ちながら指導に当たる。「指導者としてはまだ未熟。自分も成長しながら、肌で感じたことをプレーを通して伝えていきたい」と意気込む。

 本年度から豊科高校の非常勤講師となり、第二の人生をスタートさせた。教員の夢を現役時代から持っていた塩沢さんは「人を育てたい。やりたいことをやっている人の背中を押してあげたい」という信念を抱く。サッカー指導者にこだわりはなかったものの、松本大の齊藤茂監督の誘いを受け、教員とサッカー指導者の両立で新たな一歩を踏み出した。
 塩沢さんは山雅にJFL時代の平成23年から5年間在籍し、J2、J1昇格に貢献。28年に長野パルセイロに、30年にアルティスタ浅間に移籍し、昨季で引退した。まだまだ体の切れは健在で「今しかできない」として、プロでの経験を選手と同じ目線で表現している。
 県内の高校を卒業後、大学でプレーする選手はまだ少ないという。そうした中、県内出身者でプロを経て、学生スポーツの指導に関わり始めた塩沢さんの存在は大きく、齊藤監督は「自分たちにないプロの経験を伝えてほしい」と期待する。就任してまだ1カ月余りだが、選手は「ハードワークや泥臭さ、強い気持ちなどチームに足りなかったものを与えてくれる」と喜び、新たな風を吹き込んでいる。
 現役生活を「やりきった」と表現する塩沢さん。選手たちにも、最後までやりきる姿勢を植え付けていく。

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