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休館前の無料開放 盛況 松本市美術館・博物館・旧開智学校

無料開放が終了する3月末に市立博物館を訪れた人たち

 松本市が3月の1カ月間無料開放した市美術館、市立博物館、国宝旧開智学校には、長期休館を前に展示品を見ておこうと中信各地から大勢の人が訪れた。入館者数は前月から大幅に増加し、美術館では新型コロナウイルス感染拡大前の平成31年3月(9801人)の1・8倍の1万7648人が訪れた。

 美術館は大規模改修で来年4月下旬まで休館中だ。3月の催しは前衛芸術家・草間彌生さんの常設展のみだったが、来館者は1日平均679人で前月の6・5倍。首都圏の1都3県に出された緊急事態宣言解除後の3月下旬は観光客も増え、最後の週末の28日は1297人に上った。アンケートに答えた市民の多くは無料開放を事前に知っており、堀洋一副館長は「美術に興味ある人が大勢来てくれた。来館者の6~7割が松本の人だったと思う」と手応えを話した。
 耐震対策のため6月から3年半休館する旧開智学校には1万277人が訪れ、国宝指定前の平成31年3月(5218人)の倍近くになった。春休みでもコロナ禍で遠出しにくいためか学生グループの姿が目立ったという。
 2年半後に移転新築する博物館には1万1066人が来館。外国人観光客の来館が見込めない分、31年3月の1万2573人には及ばなかったが、前月の3倍以上となった。「現施設はこれで最後だから」とひと月に5回訪れた人もいた。
 3施設の無料開放は、コロナ禍の経済対策の一環で市が実施した。長期休館中に、松本パルコのワンフロアを貸し切り美術館の館外特別展示を行うなどの代替イベントも計画している。

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