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金しゃち木曽に コロナ禍退散願う

金のしゃちほこをひと目見ようと大勢の人が訪れ、観覧を待つ待機の列は、展示会場となった北端の駐車場から道の駅の店舗前(写真奥)まで続いた

 木曽町福島の国道19号沿いにある道の駅・木曽福島に6日、名古屋城(名古屋市)のシンボルで無病息災のご利益があるとされる金しゃち(金のしゃちほこ)がやって来た。黄金に輝く金しゃちを一目見ようと県内外から約500人が訪れた。

 金しゃちの雌(約2・6メートル、約1・2トン)1体がやって来た。一列になった観客が密を避けながらスマートフォンやカメラで撮影していた。木祖村薮原から見に来た湯川冬萌ちゃん(5)は「大きかった!」と話し、母親の綾さんは「間近で見たのは初めて。意外ときれいだった」と話していた。
 名古屋市によると、新型コロナウイルス感染拡大防止に努める市民に感謝とエールを伝え、街中に活気を取り戻したいと企画された。木材や水などを通じて縁が深く、近年は共に外国人誘客に取り組むなどつながりのある木曽地域の住民にも元気を出してもらおうと実現した。
 金しゃちが天守から地上に降りたのは平成17(2005)年以来16年ぶり3回目で、3~7月にかけて名古屋城など市内2カ所で展示される催しの合間にやって来た。城外で長期展示されるのは150年ぶりだという。
 木曽町の原久仁男町長は「木曽の地で間近で(金しゃちを)見させてもらえるのは幸せなこと。コロナを退散してもらって明るい兆しになればいい」と喜んだ。名古屋市観光文化交流局の松雄俊憲局長は「大勢に来てもらえ大変うれしい。しゃちは幾多の災いを避けるとされる。みんなで団結してコロナ禍を吹き飛ばしたい」と話していた。
 岐阜県中津川市の道の駅・賤母でも金しゃちの展示が行われた。