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松本市広報 アプリで発信 多言語 読み上げ機能も

広報紙アプリの使用を説明する秘書広報室の職員

 松本市は本年度、「広報まつもと」のデジタル版の充実を進める。昭和31(1956)年の創刊以来、紙媒体の広報を基本に市政情報を発信してきたが、配布する町会役員の負担軽減や利便性追求の観点から、電子媒体での閲覧環境を段階的に整備・拡充していきたい考え。広報5月号から翻訳や音声機能にも対応した広報紙アプリを導入するほか、広報の在り方について広く市民意見を募り研究を進めていく。

 臥雲義尚市長が6日の定例記者会見で発表し、「紙媒体と併用しながらこれまで以上に幅広い方々に松本の情報を届けたい」と述べた。
 新たに導入するアプリは「カタログポケット」と呼ばれ、実際の印刷物のように、ページをめくる感覚で情報を閲覧できる。記事の拡大表示に優れ、10言語の多言語配信や日本語を含む9言語での読み上げ機能にも対応しているという。市はこれまでも「PDF」のファイル形式で広報のデジタル版を作成していたが、読みにくいなどの難点があった。
 秘書広報室によると広報まつもとの昨年度の発行部数は月9万部余で印刷費用は年約6000万円、紙使用量は年約70トンに上る。配布する町会役員の負担が指摘される一方、町会未加入世帯からも配布の要望が聞かれるほか、将来的な紙消費量の削減なども課題に上がっているという。
 市は現在、秘書広報室を窓口に広報の在り方に関する意見を募っている。年配者を中心とした紙媒体の根強い需要にも配慮しつつ電子媒体の活用を進めていく。