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野菜・果物・和菓子にラーメン 99歳の関貞子さん自在に編み物

工夫を凝らして編んだ作品と関さん

 色とりどりの毛糸で編まれた野菜や果物、和菓子にラーメン。「編み方をひらめいて飛び起き、家族を驚かせる日もある」とほほ笑むのは、松本市新村の関貞子さん(99)だ。編み上げた作品は、ひ孫の勤める保育園や自身が通うデイサービスなどに寄せる。「喜んでもらえるのがうれしくて生きがい」と手を動かす。

 暇さえあれば指とかぎ針で毛糸と戯れる。設計図は作らない。頭の中で編み目の出し方を考えて、完成形を思い描く。
 関さんは塩尻市出身。松本市新村に嫁ぎ、専業農家の一員として朝から晩まで汗を流しながら3人の子育てに奔走してきた。昔から敷物やクッションカバーなどの日用品を編むことはあったが、自由に編み始めたのは90歳近くなってからだ。
 昨年はえとにちなんで作った手のひらサイズのネズミが好評で、60匹ほど編んだ。ひ孫が勤める保育園では、子供たちがおままごとで足りない食材は「先生のおばあちゃんに作ってもらおう!」とおねだりする。編んでも編んでも手元には残らないが、それがうれしい。
 長女夫婦と孫と暮らし、6月に100歳を迎える。手のしびれや体の疲れはあるが、意欲は尽きない。「季節は過ぎてしまったけれどナンテンを編みたいの。元気に100歳になりたい」と笑顔を見せる。