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見納めの桜 満開に 福島八沢の鉄橋脇 枯れ枝多く伐採へ

八沢地区を見守るように花を咲かせるシダレザクラ(3日)

 木曽町福島八沢地区の線路沿いにあり、今年中にも伐採される予定のシダレザクラが満開だ。淡いピンク色の花を風に揺らしている姿は、半世紀余りにわたって見上げてくれた地域住民に別れを告げているかのようだ。

 JR中央西線の鉄橋に寄り添うように立ち、多くの写真愛好家が訪れる人気スポットだが、近年は枯れ枝が落ちることが多く、桜の下を通園や通学に使う子供たちの安全確保を求める声も上がっていた。
 近くに住む松原清さん(78)は、古木にカメラを向けるのが日課だ。「桜がなくなってしまうのは寂しい。でも子供たちの安全を考えると仕方がない」と複雑な思いを話す。
 地元の建設土木業・加藤組(加藤晋悟社長)も、高所作業車を使って枯れ枝を取り除く作業を行いながら古木を見守ってきた。加藤社長は「地元では管理しきれないのが現状。多くの方に足を運んでもらい、見納めかもしれない桜を目に焼き付けてほしい」と願っている。