教育・子育て

信大医学部 周産期の体の不調に対処する講座開設 地域社会と連携

記者会見する村上講師(左)ら

 信州大学医学部(松本市旭3)は2日、同大で記者会見を開き、精神的な不調を抱えやすい妊娠から育児期までの女性とその家族の支援を目的に「周産期のこころの医学講座」を今月開設したと発表した。全国的にも少ない周産期メンタルヘルスの専門外来を付属病院に設置するほか、各診療科や多分野多職種の連携を強化し、地域で支える仕組みづくりを進める。

 精神科だけでなく産婦人科、小児科などが連携して診療に当たり、外来は5月初旬から院内の産婦人科を介して患者を受け入れる。地域では、医師、看護師、助産師らに加え保健師や福祉分野の行政職員らが情報交換する場を設け、スムーズな支援で心の不調の早期発見につなげる。地域の連携が確立した後には、外来で院外からの紹介にも対応していく。
 県外の賛同者による寄付講座で、市民向けのオンライン公開講座での定期的な情報発信や、女性の妊娠・出産をきっかけにした離職の実態調査などの研究にも取り組む。
 村上寛特任講師(精神科・小児外科)は、心の負担が増す新型コロナウイルス禍によって専門的な組織の必要性が高まったとし「妊産婦さんだけでなく、パートナーや家族にも可能な限りのサポートをしたい」と話していた。