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池田の夢農場が9日、営業再開 陸郷の山桜保全へ資金募る

毎年4月中旬には桜に包まれる夢農場。今春は開花が早まりそうだ

 池田町陸郷の水野建設(水野晃伸社長)は9日、ラベンダーガーデン夢農場の営業を2年ぶりに再開する。地域おこしのために約30年前からラベンダーや桜を植え育てて名所にし、1月に74歳で急逝した水野龍二会長の遺志を受け継ごうと、山桜を守る資金を募るクラウドファンディング(CF)にも挑戦している。

 水野会長は養蚕業が衰退して人口が減り、桑畑が荒廃した陸郷の地域おこしのため、本業の傍らで夢農場を始めた。ラベンダーだけでなく、毎年100~200本の桜を植え続け、その種が鳥に運ばれて山にも桜が増え、全国的にも知られる山桜の名所となった。昨年は新型コロナウイルスの影響で営業を自粛したが、今年は例年より規模を縮小して再開することにした。
 例年は売店の売り上げを整備費用に充てていたが昨年はその収入がなく、「今後も手入れを続けるためには多くの人の関わりが必要になる」と考え、クラウドファンディングに挑戦することにした。READYFORという専門サイトで、プロジェクト名は「桜守―はなさかりゅうじい亡き後陸郷の山桜を守りたい」とし、90万円を目標としている。
 集まった資金で桜の剪定やアレチウリなどの草刈り、植栽と施肥、菜の花畑作りに取り組む。夢農場の運営を担当する水野社長の妻の道子さん(45)は「今季も悩みながらの営業になる。せっかくここまでやってきたものを何とか維持していきたい。多くの人の意見や協力をいただきたい」と話している。