政治・経済

木曽の姥神峠道路 県が事業再開 災害時の必要性考慮も

 県が平成23(2011)年度に整備を一時休止し、一部区間の事業化が止まっていた木曽町日義の国道361号姥神峠道路について、未整備区間3・5キロの事業再開が決まった。同区間を走る既存道で昨年7月に土砂崩落が発生し、片側交互で通行が再開されるまで約5カ月間にわたって通行止めとなった。災害に備える必要性も背景に、1日4000台以上が通行する幹線の延伸が再始動する。

 同道路は地域高規格道路・伊那木曽連絡道路の一部で、県が14伊那市方面の4・6キロは開通済みだが、木曽町で国道19号とつながる区間が未整備のままで、現在はらせん状のランプ橋を使って既存道と行き来している。
 同道路の延伸事業に国の補助が付くことが3月30日に公表されたことを受け、事業化が決まった。事業費は約130億円で、国は令和3年度に4000万円を配分し、調査設計を実施する。
 一時休止前は、神谷ランプ橋から南宮神社前まで約3・5キロ(トンネル3カ所、橋7カ所)の道路を整備する計画だった。県道路建設課は「計画は基本的に変わっていない」としつつ、「地質調査の結果などを踏まえ、効率性や経済性が高ければ変更もありうる」とする。
 県が県公共事業評価監視委員会に示した資料に基づく完成時期は9年度を想定している。同課は「地域の理解をいただきながら早期の開通を目指したい」とする。木曽町の原久仁男町長は「災害に強い、安心・安全な道路になれば」と期待している。