連載・特集

2021.4.8みすず野

 そっと報じられたわけではないけれど、国の借金が3月末に1000兆円の"大台"を超えたという。長期債務残高がこの10年で約1・5倍に増え、そのつけは将来世代に。超高齢社会に伴う社会保障費の膨張に加え、コロナ対策費を国債大量発行で賄うからである◆コロナは、巨額の財政支出を余儀なくされているが、経済停滞による税収減も招いて、財政運営面からは踏んだり蹴ったりなのだ。国のみならず、地方自治体も同様。国債の利払い費はこれだけ低金利下にあっても、年8兆円を超えるらしい。それでもコロナ対策費を削るわけにはいかない◆中小の飲食・宿泊業者の経営状況は、改善される見通しが立たず、とても資金繰りが苦しいの声を聞く。大都市ほど感染が広がっていない地方都市でも、観光などに与える影響は大きく、それが全体の賃金を下げ、消費を低迷させる悪循環に陥ってしまった◆なのに、コロナは感染第4波が来た、変異ウイルスの感染力は従来型より何割か強い、子どもたちがかかりやすい、などと指摘されている。財政先送りがもう限界に達しようが、いまを乗り切るほかない、ということであろう。

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