連載・特集

2021.4.14みすず野

 老後不安を解消する最も現実的な方法は、長く働き続けることだと言われる。しかし、仕事内容をはじめ、健康状態、家庭環境など人によって大きな差異が生じ、働き続けられなくなることはいくらでもある◆定年後まで頑張って働き、子どもも自立してくれたのだから、趣味を広げたい、旅行がしたい、勉強したい、ボランティアに汗を流したい、などと思う人も多いだろう。しかし60歳定年、即年金暮らしの時代は過去のものとなり、いくつまで働くのか、どういう働き方をするのか、それぞれが選択する時代がやって来た◆自分の後半生は、自分でデザインするということである。公的年金では足りない分、しっかり働くのか、補完的に働くのか、働くのはやめて貯蓄などを切り崩すのか、そういったデザイン。ただし、60過ぎていきなりデザインを描こうとしても無理がある◆同級生らを見ると、転職、もしくは帰農する人は定年前に決断し、趣味に生きる人は若いうちから続けている。彼らは老後不安をほとんど感じさせず、生き生きしている。こう考えると、50歳くらいから後半生の設計に入りたい。不安におびえないためにも。