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市民芸術館・串田監督4年度末で退任

 松本市は30日、まつもと市民芸術館の串田和美芸術監督(78)が令和4年度末で退任すると発表した。開館前年の平成15(2003)年に館長兼芸術監督に就任して以降、演劇を柱に文化芸術が根付く街づくりに尽力してきたが、4期20年を区切りに後進に道を譲る。これに先立ち4月1日付で同館初の総監督に就任し、任期の残り2年、芸術面に限らず大局的な立場から芸術館の在り方や方向性を監督する。

 臥雲義尚市長が定例記者会見で明らかにした。臥雲市長はこれまでの串田監督の功績について「ともすれば敷居の高かった舞台芸術が身近なものとして浸透した。優れた作品の提供により松本のブランドも高まった」と述べた。一方、芸術館を次代に引き継ぎながら発展させていく観点から、節目を機に「後進に道を譲っていただくことが望ましいと判断した」とも語った。
 市は今後、第3者を交えた芸術館事業の評価・検証を進め、将来の館の在り方を多角的に検討していく考え。串田監督の後継の人選も進める。
 串田監督は、芸術館建設を巡る賛否が市民を二分していた開館前より、文化芸術の拠点がどうあるべきかを模索してきた。俳優、演出家、舞台美術家としての経験を生かす中で平成20年には「信州・まつもと大歌舞伎」を初開催。その後も「松本街なか大道芸」「空中キャバレー」「K.テンペスト」など街や地域を巻き込んだ多彩な事業を展開し、芸術館を松本に根付かせた。
 串田監督は市民タイムスの取材に対し「20年でこれだけのことをやったと示せるような区切りを考えている。総監督の名に応えられるよう頑張りたい」と話した。

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