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登攀に挑み50年 松本の永沢栄さんが初の写真集

写真集『冒険と花園』を手に登攀について語る永沢さん

 ロープを使って岩壁や雪稜などに登る登攀に、50年以上にわたって挑み続ける松本歯科大学特任教授の永沢栄さん(71)=松本市寿北3=はこのほど、初の写真集『冒険と花園』(tmC出版)を出版した。そそり立つ山やそこに向かう人の勇姿、かれんな山の植物、海外の山岳観光地で登山文化と共にある人々の暮らしなどをとらえた約90点を収め、生きる喜びや尊さを感じさせる一冊としている。

 記録用に撮ってきたが、「登攀する人でないと見られない美しいものや『生の喜び』を一人でも多くの方に届けたい」と出版することにした。約7万点の写真から絞り込み、最終選考や編集には専門の編集者らが協力した。
 信州大学に入学し、18歳で松本勤労者山岳会に入り本格的に登り始めた。昭和46(1971)年には市内に拠点を置き世界的登山家も排出するクライミング・メイト・クラブの創立会員となった。これまで通算で50年以上、毎年間100日以上「休みのほぼ全て」を山に挑んできた。
 平成28年までは同大学教授も務めつつ国内でいくつもの初登攀を成功させ、ネパール、中国、フランス、イタリアなど国外のさまざまな山にも挑んだ。永沢さんは「生と死の境を何とか乗り越えた時に感じる喜びを知ってしまったから、登り続けてきたと思う」といい、これまで支えてくれた人たちにあらためて感謝し「緊張は人生の充実。まだまだ登りたい」と話している。
 変形B5判全80㌻、2000円(税別)。問い合わせは同出版(電話0263・75・3319)へ。