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天守耐震化・堀の浄化推進 松本市が今後10年の計画案

松本城の堀のしゅんせつの実証実験。歴史的風致維持向上計画案に堀浄化対策が盛り込まれている

 松本市は、暮らしと町並みが一体となった趣ある環境(歴史的風致)の継承に向けた歴史的風致維持向上計画の第2期計画案(令和3~12年度)をまとめた。直近10年間の第1期と同じく城下町を重点区域とし、松本城天守の耐震化や堀の浄化、市役所本庁舎の建て替えなどお城周辺事業を中心に盛り込んだ。

 施設の整備・管理に関する事業は18事業で、うち10事業が新規となる。松本城の関連では従来の南・西外堀の復元事業に加え、天守の耐震補強や堀のしゅんせつ、世界遺産登録を見据えた啓発などを盛り込んだ。
 三の丸地域では、基幹博物館建設などを継続するほか、大名町通りなどの道路を美装化する。市庁舎の建て替えでは、現庁舎の一部が都市計画上の高さ制限を超え「既存不適格」であることを指摘。臥雲義尚市長の考えも踏まえて「庁舎の分散化とスリム化を念頭に、景観とにぎわいにつながる整備の方法を検討する」とした。
 三の丸の南端に当たる大手門枡形の周辺整備は、広場の仮設完了や臥雲市長による用地取得凍結を受け、第2期には盛り込んでいない。市は来年度新たに三の丸エリアビジョンを作る予定で、その結果を踏まえて内容を変更する可能性もある。
 歴史的風致維持向上計画は国が認定し、一部の取り組みで財政支援が優遇される。第1期ではお城の石垣改修や大手門枡形跡地にあった商業ビルの解体などをした。第2期計画は4月に国の認定を受ける予定で、市都市政策課は「風情ある街並みの良さを再認識してほしい」としている。