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穂高有明で天蚕の卵採取 振興会作業で丁寧に6万個

天蚕の卵を丁寧にかき取るボランティアと天蚕農家

 安曇野市天蚕振興会(田口忠志会長)は27日、穂高有明の天蚕センターで、天蚕の成虫が竹籠に産み付けた卵を採取して付着物を取り除く「卵洗い」の作業を行った。養蚕農家とボランティアが、飼育のスタートとなる作業に取り組んだ。

 前年に卵を産み付けさせた竹籠390個から、直径約2ミリの卵6万個を手作業でかき取った。1粒でも無駄にしないようにと、籠の隅々まで探し出して採取した卵は、漂白用のさらし粉を溶かした液に浸し、やさしくもみ洗いして表面の付着物を洗い流した。卵は温度3~4度に設定した冷蔵庫で保管し、餌となるクヌギに取り付ける5月の「山付け」作業に備える。
 天蚕振興会のボランティアは年間を通じて、飼育作業を手伝い、ワークショップに参加する。卵洗いが1年の締めくくりの作業となり、塩尻市から参加した深井智さん(43)は「皆さんと作業できて良かった。いろいろな体験ができたので、また参加したい」と笑顔で話していた。