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松本市立博物館支え25年 市民ボランティア・エムの会が活動終了へ

最後の例会で25年の歩みを振り返る会員たち

 松本市立博物館の市民ボランティア・エムの会(13人)が24日、同館で最後の例会を開き、閉会した。ボランティアといえば福祉分野が主流だった平成9(1997)年、館の文化活動を支えようと立ち上がり、四季折々の年中行事に来館者に伝統食を振る舞うなど幅広い活動を展開してきた。会員の高齢化が進む中、移転新築のため3月で閉館する現博物館と共に区切りを付けようと、足かけ25年の歴史に幕を下ろす。

 最終日は博物館報の発送作業を手伝った後、ささやかな終わりの会を開いた。発足当時を知る同館の木下守館長が「本当に長い間お世話になった。たくさんのことを教えてもらった」と涙ながらに感謝すると、会員からは「皆若かった」「燃えていた」「本当に楽しかった」と思い出話が飛び出した。本年度は新型コロナウイルス禍で活動に制約があったが3月の博物館まつりには再会することを確認し、解散した。
 中央公民館ボランティア講座の受講生でつくる虹の会を前身に、平成10年度に正式に発足した。市美術館がなかった当時は博物館で開く美術展の監視を担い、展示作業やバス見学会にも携わった。繭玉やほうとうといった伝統食の振る舞いは長く定着し、観光客にも喜ばれた。「年を重ねても知的好奇心はうせない」との思いから学習会や研修会も重ね、懇親を深めた。
 会長の高沢芳江さん(86)=蟻ケ崎=は「新しいことに挑戦する自負を感じた。うれしくて楽しくて、大変と思ったことはない」と振り返り、閉会を惜しんだ。
 新博物館は令和5年秋の開館を予定する。会員たちは「これからも一市民として博物館を見守りたい」と話している。