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江戸期の太陽観測を復元 塩尻市・丘中科学部天文班の研究が全国コンクールで上位入賞

赤羽教育長に研究内容を説明する部員

 塩尻市の丘中学校科学部天文班の研究「江戸時代の太陽観測を復元する」が、中高生を対象にした国内最高峰の科学コンクール「第64回日本学生科学賞」で、全日本科学教育振興委員会賞を受賞した。上位賞の一つで、江戸時代の天体観測装置の補助器具「景筐」の役割を明らかにした。16日に塩尻総合文化センターを訪ね、赤羽高志教育長に受賞報告をした。

 本年度の天文班は1~3年生の男女13人。天文班は、太陽の南中時の影の長さを測る江戸時代の観測装置「圭表儀」に似た装置で観測を続けており、6年にわたって引き継がれてきた研究を発展させた。
 従来の観測方法だと、影がそれほど鮮明でないため、どうしても観測誤差があった。そこで部員らは、江戸時代中期の書物で、観測器具の詳細な図や解説が漢文で書かれた『寛政暦書』を読み解き、ピンホールカメラのような役割をして影を鮮明にする器具「景符」や、スクリーンのような役割をする器具「景筐」を原寸大で再現した。
 「景筐」は太陽光の入射角度に対して垂直になるよう、板が斜めに設置してある箱型の器具で「太陽像や影を鮮明に映し出して、観測精度を高める」と結論づけた。板に青色の紙を貼ることで、さらに見やすくなると裏付けた。
 前班長・西川創君(15)=3年=は「自分たちの研究が認められ、うれしい」と喜んだ。科学部長・市川朔豊君(14)=2年=は「当時の補助器具をさらに再現し、観測精度も高めたい」と話している。

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