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東日本大震災ボランティア10年冊子に 中学校教諭・横山吉美さん

 東日本大震災の被災地ボランティアに30回以上通った中学校教諭・横山吉美さん(62)=朝日村古見=が、平成23(2011)年の発生から今日までの被災地での活動を冊子「希望の轍」にまとめた。震災をきっかけに50代から始めた自身のボランティア活動の様子や思いを、写真などを交えて克明に記録したリポートで、希望者に無料で配る。

 妻の泉さん(65)と宮城県気仙沼市を訪れ被災家屋の片付けや海岸捜索をした23年8月の記録に始まり、東北地方各地で幅広く活動した様子、現地で出会った住民との会話、新聞への投稿など、被災地ボランティアの活動などを時系列順にA4判31枚にまとめた。
 横山さんは、山梨県から週末夜に発車するボランティアバスに乗り込み地道に続けてきた。その活動が次第に当時の勤務先の豊科南中や旭町中の同僚教職員、生徒・保護者も巻き込んで広がった様子のほか、現地の中学校と交流した生徒らの率直な感想もうかがえる。
 震災から今年で10年の節目を迎え、現在は鎌田中・信明中で初任者研修指導教員として働く横山さんは、経験がボランティアを思い立つ人の助けになればと過去の手記をまとめた。
 「ボランティア活動を通じ社会への視野が大きく広がった」と振り返り、近年は県内外の豪雨災害被災地へも赴く。しかし、阪神淡路大震災(平成7年)当時の30代は仕事の忙しさから躊躇し活動に踏み出せなかったという。「子育てなど生活周りが一段落する50代がむしろ始め時だった」といい、「中高生から中高年まで、ボランティア活動に興味のある人に読んで活用してほしい」と願っている。
 問い合わせは横山さん(電話090・3552・5725)へ。