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県立木曽病院 部位別がん検診を開始 受付・検査・会計を短時間で

がんの早期発見を目指した「部位別がん検診」を始めた県立木曽病院

 木曽町福島の県立木曽病院は、がんの早期発見を目指した「部位別がん検診」を始めた。従来の人間ドックとは別に、死亡者数の多い肺、大腸、胃、膵臓の各がんの早期発見のみに照準を合わせ、「受付・検査・会計」を短時間で実施する。「検診しやすさ」を全面に掲げ、より多くの受診につなげたい考えだ。

 国立がん研究センターによると、国内における平成30(2018)年のがん死亡者は37万人余り(男性約22万人、女性約15万人)。死亡者数が最も多い部位は肺で、大腸、胃、膵臓、肝臓と続く。
 肺と膵臓の2検診は、1月に先行して開始した。肺がん検診についてはX線CT装置を用いた胸部単純CT検査を行う。検査自体は数分で終了し、苦痛も伴わず、食事制限もない。膵臓は核磁気共鳴装置(MRI)を用いた膵臓MRI/MRCP検査を採用する。腹部超音波検査と異なり、内臓脂肪の影響を受けにくいのが特長だ。検査は1時間ほどで終了する。
 大腸・胃の両がん検診は今後、準備が整い次第開始する。いずれも短時間作用型の鎮静薬を用いた「苦痛を伴わない」内視鏡検査の提供を目指している。
 濱野英明院長は「がんは早期発見が根治の鍵」と力を込める。「部位ごとに最も有効と考えられる検査をスピーディーに実施することで検診受診者の増加につなげ、多くの命を守りたい」と話している。
 肺の検査日時は平日午後2時と3時の2回で、費用は1万5000円。膵臓は1時と2時で2万円(いずれも税込み)。おおむね1週間前までに病院に予約する。検査結果は1週間以内に自宅に郵送する。
 問い合わせは木曽病院(電話0264・22・2703)へ。