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漆塗りハーレー発進 岩原裕さん制作 木曽平沢から新技術 

完成したオートバイと岩原さん

 伝統の漆塗りの技術を、従来の素材以外にも生かして、国内有数の漆器産業の地である塩尻市木曽平沢から情報発信しようと、地元の未空うるし工芸社長・岩原裕右さん(42)が取り組んできた漆塗装のオートバイが完成し2日、工房で公開された。ガソリンタンクなどが漆の輝きを放っている。今後催事などでの展示を計画しており、オートバイは木曽平沢の新たな技術を乗せて発進する。

 漆塗装を施したのはアメリカのハーレーダビットソン(1200㏄)で全長が2・3メートルある。ガソリンタンクとフェンダー(泥よけ)は黒漆で塗り、金ぱくの上にあめ色を塗って炎の模様を入れた。
 革のサドルシートは、これまでに独自ブランドの製品作りで培った素材の柔らかさを残しながら漆を塗る技術が生きている。ガソリンタンクなどは、光により模様の赤色が輝き、銀色のエンジンやタイヤのスポークなどと調和した美しさを見せている。
 完成したオートバイを前に岩原さんは「塗りのデザインが全体的にマッチしてうれしい。地元のすごくいい広告塔になると思う」と手応えを話す。漆塗りなどのプロモーションビデオも制作中で、オートバイの展示に合わせて上映する方針。「木曽平沢の産地ありきで仕事をさせてもらっている。産地のためになればうれしい」という。
 オートバイは、今月末に最終的な整備をして、その後展示する機会を待つ。

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