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松本十二薬師冊子出版へ 市民有志めぐる会

 人々を病気や苦しみから救う薬師如来像をまつった松本市内12寺院を巡る「松本十二薬師」信仰の研究・復興に取り組む市民有志の「松本十二薬師をめぐる会」(飯島惠道会長)が、これまでの研究成果を紹介する冊子づくりに着手した。一昨年から始めた各寺院の調査も3月までに終える見込みで、会員たちは「読んで楽しめる冊子を目指したい」と張り切っている。

 冊子は今秋に出版予定で、各寺院の位置を示す地図や御朱印、縁起、信仰の現状や行事などを載せる。寺院や跡地の情景は挿絵で表現し、同市梓川梓の画家・小林憲宏さん(73)が手掛ける。
 松本の街角を描いた風景画などで知られる画家・田口勝さん=松本市=にスケッチ画を学んだ小林さんは、昨夏に廣澤寺(里山辺)を描いた絵の個展開催中に会から挿絵の依頼を受けた。昨秋から寺院巡りに参加し、取り組みに共感して依頼を受けた。
 1月までに5枚を仕上げた小林さんは「新型コロナウイルスの感染が収まらないご時世なので、病気から人々を救う薬師如来の古い信仰の復興を願う思いに自分の絵が少しでも貢献できれば」と話す。今夏には12カ寺分すべてを仕上げる予定だ。
 小林さんの挿絵は、飯島会長が住職を務め、会の事務局にもなっている3番霊場・東昌寺(白板1)で飾る。挿絵を活用し、寺院巡りが難しい高齢者ら向けに、全12カ寺を巡るのと同じ御利益を期待する参拝も同寺で始める予定だ。飯島会長は「コロナ禍のこんな時代だからこそ冊子で松本の薬師如来信仰を知ってもらい、悪疫を乗り越える頑張りにつながれば」と話している。
 問い合わせは幹事の横山裕己さん(電話090・1736・6771)へ。