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危険なバス停 松本市内22カ所 運行事業者が移設や改善

1日に移設される前の両島のバス停。横断歩道前にあった

 国土交通省が実施したバス停の安全性の調査で、交通事故を誘発する危険性がある「危険なバス停」が松本市内22カ所あることが分かった。このうち7カ所が、停車時にバスの車体が横断歩道に重なるなど最も危ない「Aランク」と判定され、県内では上田市と並び最多となった。設置から長年たって交通環境が変化したことが要因の一つとみられ、運行事業者は移設などの対策に取り組み始めている。

 松本市両島にあるアルピコ交通のバス停「両島」は1日、場所を変えた。それまでは十字路の角にあり、路線バスの停車位置が横断歩道と重なって後続車が追い越す危険な状況も見られた。調査では「A」と判定され、同社は当面の対策として停車位置をずらしていたが、地元と調整の上、前日の運行終了後に案内表示のポールを約40メートル北に移設した。
 両島町会長の鎌倉八郎さん(69)によると、バス停が設置されたのは約50年前だ。当時は人口も少なく安全だったが、宅地化が進んで人口と車の交通量が増え、横断歩道がバス停前にできた。降車後すぐに横切ろうとする学生がいて危ない場面も過去にはあったようで「バス停の移設で危険性はだいぶ解消されるだろう」と期待した。
 A判定には稲核仲町(安曇)、今井保育園(今井)、旧中波田出張所(波田)など郊外のバス停も含まれる。調査結果公表後の昨年12月から各運行事業者は停車位置をずらすなどの対策を取り周知している。移設を含めた地元との協議も今後本格化する見通しだ。
 国交省によると、県内の危険なバス停はA~Cの3ランクの合計で243カ所。このうちAは45カ所ある。 

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