連載・特集

2021.2.28みすず野

 子供たちが学びの成果を発表する季節になった。作った映画の試写に心を躍らせたり、望遠鏡で見た星の美しさを語ったり―紙面の写真に笑顔があふれる。今年度は特にいろいろと活動に制約があったなかで、仲間と協力し合った達成感や、好きなことに熱中した体験は人生の財産となるだろう◆浅間温泉に親しんでもらおうとガイドマップを作った高校生や、松本の魅力を「探究」して提言にまとめた中学生たちはきっと、取り組みの過程で郷土への愛着も育んだ。将来の地域づくりに力を出してくれたらうれしい。女子児童野球の夏の全国大会に向けて張り切る選手たちにもエールを送りたい◆一方で、子供に限らず孤立を深めている人が周りにいないか。心臓に毛が生えたような猛者さえも耐え難いストレス下である。生きづらさや、しつこい攻撃に立ち向かわなくていい。そんなときは「逃げの一手」だ。身近な存在への目配せと声掛けに努めようと思う◆クラスで映画の撮影を楽しんだ高校時代の夏が懐かしい。眉村卓さんのSF小説「ねらわれた学園」をなぞった筋書きで、素行の悪い生徒の役だった。大してせりふもなかった。

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