連載・特集

2021.2.25みすず野

 バブルと言うと、平成3(1991)年から5年にかけてのバブル経済の崩壊を、多くの人が思い出すにちがいない。そのバブル経済って何?だが、不動産や株式など時価資産価格が、投機によって高騰し、実体経済から離れてしまった状態を指す◆崩壊したあと、長い不況に陥ったのは記憶に新しい。古くは1930年代の世界恐慌もバブル経済の崩壊だった。米国の株価大暴落に端を発し、その不況は20世紀を通して最も長く、深く、広範囲に及んだ。いま、株価の上昇が続いて、「日経平均30年半ぶりの2万9000円台」などの見出しが躍る◆コロナ対応の巨額の金融政策に加え、ワクチン接種も始まり、景気回復への期待感からというが、「バブルが起きている」の声が聞かれ出した。バブルなら、いつか必ずはじける。先日、経済アナリストの森永卓郎さんが新聞で、当局が金融引き締めに出れば、経済の回復とともに株価暴落が起こり得る、と警告していた◆株価の暴落は、投資している、いないにかかわらず、影響をこうむる。日本だけでなく各国がコロナで金融緩和を進め、カネ余りが生じている。世界共通の不安である。

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