連載・特集

2021.2.23みすず野

 コロナ禍や東京五輪騒動で、そればかりに目がいっていたが、地震など大災害は忘れたころに起きる。「災害列島」に住んでいることを再認識しよう。富士山が最後に噴火したのは、江戸中期の宝永4(1707)年。315年ほどたつ◆火山灰は関東広域に降り積もり、農地に甚大な被害をもたらした。この49日前には、南海トラフ全体に及ぶ断層破壊が発生し、最大級の地震が起きていたという。南海トラフとは、四国の南の深い海底にある溝(トラフ)を指す。南海トラフの巨大地震が、30年以内に起きる確率は高い、と予測されている◆信州には「糸魚川―静岡構造線断層帯」がある。ここで大地震が起きると、中信地域で最大震度7、死者1700人が出る可能性が高いと、6年前、県が公表しており、全くひとごとではない。できる限りの備えをしておきたい。東日本大震災から来月で10年になる◆あの震災を目の当たりにして、建物の耐震構造、防災訓練、避難経路や場所の確認、非常用袋の設置などが盛んに言われたが、マンネリ化しているのは否めない。高齢化、単身化はいっそう進んでいる。周りをいま一度見直したい。

連載・特集

もっと見る