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信濃三十三観音札所巡り 初のパンフレット発行

パンフレットを手に「回りやすい霊場からお参りされては」と話す牛伏寺の大谷副住職

 松本地方の9寺を含む県内の33の寺院でつくる信濃三十三番札所連合会はこのほど、巡礼の旅を案内する初のパンフレット「信濃三十三観音札所巡り」を発行した。各寺院への地図を旧街道のまとまりで示し、札所巡りの歴史や参拝の仕方などを分かりやすく紹介した。各寺院と、「客番」の善光寺(長野市)と北向観音堂(上田市)で無料で配布している。

 両面カラー印刷のA3判を折り畳んだ縦21センチ、横10センチで、全面使用の片面に地図を、もう片面には歴史や巡り方、各寺院の連絡先などを載せた。心願成就の願いを込めた写経を寺院に納めるて観世音菩薩と縁を結び、その証しとして授かる「御朱印」本来の意味や、住職のいない寺院での受け方なども紹介した。
 信濃三十三番札所巡りは、西国、坂東、秩父などの札所巡りが盛んになるにつれ、江戸前期から庶民憧れの旅となったようだ。信濃の札所の一つ、松本市の牛伏寺(27番)には信濃を含む四つの合計で、計133の札所巡りの達成者が天和2(1682)年に奉納した額があり、大谷宥秀副住職は「この頃には信濃でも行われていたと思われる」という。
 連合会事務局長で長野市の長谷寺(18番)の岡澤慶澄住職は「最近の『御朱印ブーム』もあり、しっかりとお参りしたいという人も増えている」と発行に至った背景を説明し、「パンフレットが伝統的な参拝の方法を知ってもらうきっかけになれば」と話している。巡礼については協議会のホームページでも詳しく紹介している。