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公共図書館の本 感染対策を徹底

 新型コロナウイルス感染症の流行が続き、松本地方の公共図書館は、不特定多数が共用する図書や資料を、利用者がより安全に安心して利用できるよう、さまざまな感染予防策をとっている。

 返却された本の外側全部を、除菌や消毒の用材を使って拭いて書架に戻す作業は、ほどんどの館で行われている。松本市内でも全11館で昨年5月から、カウンターで返却された本はスタッフがその場で拭いている。
 松川村図書館のように、紫外線で図書を除菌する機械を導入した館もある。冷蔵庫のような大きさの機械に本を開いてセットすると、本の下から風が送られて紫外線が当たり、除菌と消臭抗菌できるという仕組みだ。
 コロナ禍前からの返却本の拭き取りを続けた上で導入し、利用者が自由に使えるようにした。導入から日が浅く、これまでのところ利用するのは本を借りる人の半数以下だが、周知が進むにつれ利用が広がるとみている。館長の棟田聖子さんは「図書館により安心して楽しく来てもらう対策の一つで導入した」と言う。
 全国の図書館員などでつくる日本図書館協会は昨夏、資料を介した感染を防ぐ最も有効な対策は、資料利用前後の手洗い・手指の消毒と、利用された資料の一定時間(24~72時間)の隔離だとの見解を出した。隔離する間に付着したウイルスの活性が下がるとされるためだ。これを受けて安曇野市内の図書館全5館では、この見解をまとめて貸出機横に掲示している。安曇野市教育委員会文化課図書館係係長の奈良澤一恵さんは掲示のねらいを「利用者の参考にしてもらえれば」とし、「今後も最新の情報を集め、できることに取り組んでいきたい」と話していた。