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感染症対応の松本市立病院 看護師過酷 心のケア課題

発熱外来にできた車列に対応して歩く看護師(市立病院提供)

 新型コロナウイルスに最前線で立ち向かう松本市立病院(波田)の看護師たちが21日、報道陣の取材にオンラインで応じ、感染症と隣り合う毎日に「非常に神経を使う。心のケアが課題」と語った。一度防護服を着ると4時間以上汗だくで業務にあたる苦労や、家族とすら食事を共にしない精神的ストレスまで、公私にわたり疲労や制約が付きまとうという。一方「心を一つに総力を挙げて取り組んでいる」とも述べ、一丸となって難局を乗り切る決意を示した。

 感染症病棟や発熱外来、感染対策室などの看護師がそれぞれ取材に応じた。
 昨年末以降、陽性入院患者に占める高齢者が増え、12月28日~1月17日は65歳以上が62%に上った。防護服姿での看護や介護が大きな負担になっている。中等症以上は数時間で呼吸困難に陥るケースがあり「限られた人数で24時間絶えず症状を把握する必要がある。大変な緊張感だ」と堀金美礼・病棟看護副師長は述べた。
 看護師たち自身、いつ感染するかも分からないストレスにさらされ、院内に感染を持ち込まないためにも心を砕く。家族との接触すら制約があり、井出美幸・外来看護主任は「第3波以来、食事は一人で取っている」と話した。スタッフの精神的ケアの必要が指摘されている。
 誹謗中傷に近い言動を受けることもある。一方、回復した患者からの感謝や市民からの激励の言葉が現場の原動力という。職場のレイアウトを明るくするなど前向きに働ける環境づくりにも積極的だ。山名寿子・看護部長は「どんな時も看護の心と質を落としたくない。皆の気持ちを一つに未曽有の危機を乗り越えたい」と語った。