地域の話題

明科中川手の清水区 住民一丸で竹林きれいに 若手が主導

整備活動に取り組む協議会(活動は12月の様子。1月は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止した)

 安曇野市明科中川手の清水区で、住民が一丸となって竹林の整備に取り組んでいる。30~40代の若手が中心となって「清水里山整備協議会」を立ち上げ、山あいにある9世帯22人の住民全員が会員だ。活動を重ねる中で区外からの参加者も増え、整備活動が地域活性化の一端も担っている。

 協議会の会長を務めるのは丸山健太さん(38)で、9年前から妻の実家がある清水区に住む。3年前、同年代の住民を自宅に招いた際に清水区の未来について議論したことがきっかけで、区のシンボル・光久寺の薬師堂の屋根を覆う竹林の整備が始まった。当初は長峰山の整備に励むNPO法人森倶楽部21の協力を得て、森倶楽部が活動を休止する冬季に活動していたが、春以降も住民だけで月1回の整備活動を続けていった。
 令和元年6月、竹林が市の事業の講座会場となり、区外からも参加者が来るようになった。作業後にバーベキューを楽しむという流れも定着。高齢で作業ができなかった住民も、料理を作るという形で参加するようになり、「できる人ができることをやる。必要ない人なんていないというコンセプトが自然とできた」(丸山さん)。8月には協議会を発足し、県森林づくり県民税の活用事業として作業道を整備した。
 活動の背景には、清水区で生まれ育ち、初回から欠かさず参加している清水正喜さん(73)の存在が大きいという。丸山さんは「正喜さんがいることで上の年代も参加してくれて、地域の活動という雰囲気が保たれた。バーベキューも正喜さんの発案」と感謝し、清水さんは「(荒廃は)気になっていたけれどきっかけがなかった。できることがあれば手伝いたかった」とほほ笑む。
 丸山さんは「住む場所を守るのが大きな目標。今後は竹の活用法も考え、参加者が集まる拠点も作って、清水区に住む人が増えてほしい」と展望を語っている。