政治・経済

外出自粛で飲食店苦境 松本の中心街も休業の店舗相次ぐ

飲食店を探す人はおろか、出歩く人もほとんどいない松本駅前の繁華街(14日午後7時半ころ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、飲食店への深刻な影響が続いている。県独自の感染警戒レベルが松本市で5に引き上げられたこともあり、中心市街地では休業の張り紙を出す店舗も目立つ。外出自粛による来店客の激減が長引き、飲食店関係者は危機感を強めている。

 14日午後7時ころ、松本駅前の繁華街では、駅へ急ぐ人こそ見られたものの、飲食店を探す人の姿はほとんどなかった。会話などの声は聞こえず、店から流れる音楽だけが路上に鳴り響いていた。コロナの感染拡大を受け、県外客の来店を遠慮してもらう呼び掛けや予約制の導入、休業を知らせる張り紙を入り口などに掲示する店舗も少なくなかった。
 中央2のバー・メインバーコートは21日まで休業の予定だ。経営者の林幸一さん(53)は「夜の街はまったく人がいない。店を開けていても本当に苦しい状況」と話す。同業者からはテークアウトの需要も段々落ち込んでいるという声を聞くといい「出口が見えない中、今はこらえるしかない。コロナ禍でのあり方を模索し続けている」と戸惑う。松本飲食店組合によると、加盟店のバーやスナックといった酒場の多くが、年末年始の第3波を受け休業している。
 コロナの影響で、店を畳んだ組合の加盟店もあるという。組合長の藤井國廣さん(78)は県飲食業生活衛生同業組合理事長も務め、先日県と懇談した。警戒レベルが上がっても飲食店への休業要請や補償がない現状を「真綿で首を絞められるようなもの」と話す。「このままではどこの店もこらえきれない。廃業に追い込まれる店がこれ以上ないよう手を打たなければいけない」と切実な状況を訴えた。