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塩尻市木曽平沢に宿泊対応交流施設 旧別荘を改修 「日々別荘」2月開業

和館(左)と洋館(右9からなる昭和6年築の日々別荘の外観

 昭和6(1931)年に建てられた和洋折衷のモダンな木造建築で、長年空き家だった塩尻市木曽平沢の手塚家別荘が、宿泊可能な多機能型コミュニティー施設「日々別荘」として2月に営業を開始する見通しとなった。しおじり街元気カンパニー(街カン)が空き家活用や町おこし事業の一環で再活用に取り組み、改修工事がおおむね完了した。

 漆工町の本通り沿いの中央部に位置する。木造2階建て延べ191平方メートルで、建物の正面玄関を境に和館と洋館に分かれ、8室がある。2階は宿泊専用スペースで洋室が2人、和室が4人で利用できる。1階の和室部分は、ふすまを取り払うと最大20人が滞在できる。
 地元住民や観光客の宿泊・研修での利用を想定する。旅先で休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」での活用や、首都圏などの児童が住民票を移さず市内の小規模校に通える市独自の「国内短期留学(区域外就学)」制度の利用家庭の滞在も期待される。
 宿泊金額は「最終調整中」で、当面は新型コロナウイルス感染予防対策として「1棟貸し」にする方針だ。
 地元出身で、名古屋市で木曽漆器の卸業を営んだ手塚有三・芳子夫妻が建て、往時は文化的な集いの場にもなった。市の振興公社や土地開発公社などが土地・建物を手塚さんの家族から取得し、昨年7月から地域住民が改修を手伝う「DIY」を取り入れながら改修工事が進められてきた。事業費は約500万円。
 市地域おこし協力隊員で、日々別荘の「家守」の近藤沙紀さん(27)は「"帰ってこられる"別荘でありたい。平沢を知るきっかけになれば」と願う。16日には地域住民を対象にした内覧会を開く。