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松本圏域 コロナ病床拡充 医療崩壊回避へ全力

 新型コロナウイルス感染の松本圏域での急拡大を受け、松本市内の病院を中心とした医療連携のレベルが最高段階に引き上げられる。感染症指定医療機関の市立病院(波田)がコロナ病床を病棟単位にまで拡大し、周辺の医療機関が受け入れの間口を広げて病床のひっ迫を抑える。臥雲義尚市長は12日の記者会見で「医療圏全体で連携・協力を図り何としても医療崩壊の事態を回避しなければならない」と危機感をあらわにした。

 医療関係者でつくる松本広域圏救急・災害医療協議会(会長=杉山敦・市医師会長)が作った入院病床調整計画で感染状況別の4段階のうち最も厳しい「ステージ4」に今週中に移行する、と臥雲市長が説明した。
 市立病院は15日から、受け入れ上限となるワンフロア(37床)を丸ごとコロナ対応に充てる。安曇野赤十字は10日に4床分、松本協立は12日に3床分の受け入れを開始した。中等症患者を基本に受け入れるまつもと医療センターは軽症者も対象に加えて15床を備える。宿泊療養施設として県が借り上げた宿泊施設(100室)については、利用の増大に備え、訪問診療体制の検討が医療関係者の間で始まっているという。
 一方、市も防災物資ターミナル(島内)に開設しているPCR検査センターの受け入れ時間を13日から30分増やして2時間半にし、1日当たりの検査想定数を現状より10件多い40~45件に増やす。
 臥雲市長は「それぞれ最大限の努力をいただいて症状に応じた入院・医療体制を構築する必要がある。『オール松本医療圏』の体制で取り組むことが必要だ」と述べた。