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初庚申 密集避け福願う 梓川・真光寺 浅間温泉・庚申堂

だるまに願い事の筆入れをする檀家の人たち(梓川の真光寺)

 松本市内の寺院などで11日、「初庚申」が始まった。年初めの「庚申の日」に合わせた厄よけの行事で、新型コロナウイルスの影響が色濃く残る中、今年は各寺院が密集などを作らないように工夫を凝らして実施していた。12日も行われる。

 松本市梓川上野の真光寺の初庚申は11日正午に始まり、境内にはだるまを求めて参拝者が次々と訪れた。例年だと本堂でだるまを引き渡していたが、今年は人が密集するのを避けようと、本堂と庫裏の2カ所に分けた。毎年本堂で行っていた法要は人が集まることから中止するなど例年とは違う措置を執った。
 参拝者も新型コロナの感染予防として、他の参拝者と距離を取りながらだるまを受け取るなどしていた。本堂内では檀家の人が、だるまに願いごとを書き入れる「筆入れ」をした。地元の男性(68)は「だるまにコロナ収束の願いを込めたい」と話し、大事そうに持ち帰っていた。同寺の原秀晴住職(77)は「コロナがここまで長引くとは思っていなかった。みなさんが気持ちに余裕を持った生活ができるようになれば」と願っていた。
 松本市浅間温泉の庚申堂では、参道に出店も並び、参拝者でにぎわった。ただ、例年だと見られる観光客の姿はほとんどなく、お堂でだるまを販売していた女性は「いつもより参拝者は少し少ない」と話した。
 毎年、寺院の関係者がだるまに願いごとを書き入れる筆入れは、今年は人が集まらないように中止するなど、新型コロナウイルスの感染防止としていつもとは違う初庚申となった。県外出身で、浅間温泉内に2年前から住むようになった女性(37)は「正月も帰省できず、昨年は人との接触を減らすなど気を使った。今年こそコロナが収まってほしい」と願っていた。

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