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ちひろ公園で60年前の三九郎再現 正月飾り燃やし無病息災願う

炎を上げる約60年前の作り方で再現された三九郎のやぐら

 松川村の安曇野ちひろ公園は11日、小正月の伝統行事・三九郎を行った。今年は約60年前の昭和30年代に子供たちだけで作っていたやぐらを再現し、新型コロナウイルスの影響で行事が中止になった区の住民らが訪れて、正月飾りを燃やして無病息災を願っていた。

 公園の田に作られた高さ約5㍍の三九郎のやぐらに、各地区の住民が持ち込んだ正月飾りやだるまを取り付けた。公園内の体験交流館では繭玉作りも行われ、子供たちが柳の枝に色とりどりの繭玉を刺して準備した。
 点火時には多くの家族連れが訪れ、昔のやぐらの再現に携わった梨子田耕さん(73)=川西=が、5本の柱を立てて中で遊べる空間を作ったことなどを説明した。年男年女が火のついた矢を放つと、パチパチと音をたてて燃え上がり、だるまが大きな音を立ててはじけるたびに子供たちが歓声を上げた。
 村内では約半数の区が三九郎を中止した。東細野から3人の子供を連れて訪れた宮澤芳枝さん(40)は「子供たちに地域の伝統行事を体験させることも大事。ちひろ公園でやってくれて良かった」と喜んでいた。梨子田さんは「子供同士で汗をかきながら作り上げる経験を、今の子供たちにも伝えたい」と話していた。