穂高病院が4月に保育園開設

安曇野市穂高の穂高病院は4月、3歳未満児を対象とした事業所内保育施設「きらり穂高病院保育園」を開設する。職員以外の子供も受け入れる「地域型保育事業」として市から認可を受ける予定で、市内で初めて同認可を受ける事業所内保育施設となる。昨年10月1日時点で市内には3歳未満の待機児童が11人、潜在的待機児童が59人おり、開設によって一部解消が期待される。
保育園は病院の北側で、空き家になった民家を穂高病院が買い取って改修した。面積141平方メートルの木造2階建てで、和洋の保育室や0歳児用の乳児ほふく室、調理室、園庭などを設けた。日本家屋に親しんでもらおうと、欄間や大黒柱などはそのまま残した。
定員19人で、うち職員以外の子供を受け入れる「地域枠」は最大14人。病院保育施設の受託運営を行うNPO法人きらり(塩尻市)に業務を委託する。
職員が子供を預けられる保育施設がなく、復職できない状況を改善するため、事業所内に保育施設を造ることにした。地域枠について、穂高病院の長崎忠文事務長は「私たちは地域に育てられてきた病院。一つの恩返しになれば」と話す。審査を経て開園前には認可が下りる見通しだ。
23日の午前10時半からは、保育園で説明会を開く。入園の申し込み締め切りは2月19日で、市子ども支援課で受け付ける。すでにほかの保育施設に申し込みをしている人も変更可能。説明会への申し込み・問い合わせはきらり(電話0263・88・8416)、入園に関する問い合わせは子ども支援課(電話0263・71・2256)へ。