政治・経済

塩尻で松くい虫被害低水準続く 樹種転換など対策奏功

 塩尻市内で松くい虫被害の抑制傾向が続いている。本年度は、12月末までに被害が確認された山林は130カ所で、前年同期よりは2カ所多いものの、被害が本格化した平成27(2015)年度以降で、初めて減少に転じた昨年度と同水準を維持している。市は引き続き、早期発見・駆除の各種施策に力を入れていく構えだ。

 12月末までの被害箇所数は、ピークだった平成30年度の1年間で確認した170カ所に比べて2割以上少ない。市森林課によると、被害原因のマツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリが活動しない時期に入っており、年度末にかけての大幅増加は考えにくい。
 本年度は主に片丘、広丘、塩尻東の各地区で被害が確認された。
 市は被害が顕著な松本市との市境などで、アカマツを広葉樹など別の樹種に植え替える「樹種転換」を進め、マツノマダラカミキリの侵入抑制に努めている。平成29年度から東山山麓で継続し、30年度と令和元年度には同じく市境の奈良井川左岸段丘林でも実施した。
 また、パトロール員の目視による被害確認に加え、令和元年度にはドローン(小型無人機)による空撮を実施。地上と上空からの監視で発見精度の向上を図ってきた。ドローン空撮は来年度も実施したい意向だ。
 森林課の西窪美彦課長は被害防止策が一定の効果を上げているとしつつ、「引き続き監視体制を緩めず、早期発見・駆除の取り組みを続けていく」と話している。