連載・特集

2021.1.25 みすず野

 若者から壮年、高齢者まで単独世帯が急増している。未婚化、高齢夫婦の死別などによるもので、2030年の都道府県別の単独世帯比率(推計)も発表され、増加に歯止めがかからない。当然家族の機能は低下の一途、地域の支え合いが大事なのは言をまたない◆単独世帯でなくても、一人で時間を過ごす、一人で遊ぶ人が増え、いまのこの国の"風景"である。コロナがそれに拍車をかけた。「ソロキャンプ」は冬の時期は無理があるが、「ひとりご飯」「ひとりカラオケボックス」などは典型だろう。中学時代の同級生は、会う度に「ひとり遊びがいいね」と言っている◆彼には家族があり、安曇野に嫁いだ娘に近々赤ちゃん(初孫)が生まれるとのことだが、一人で自転車をこぎ、そこかしこに行っている。ひとり遊びの極意は、何か特別な趣味を持つというのではなく、それが好き、それをしていると楽しい、に尽きるのではないか◆少し前までは、一人でご飯を食べる姿は寂しい、家族や友だちはいないのかと思う人が多かった。だが一人が当たり前の光景になった。会食は避けろ、人との距離を取れとなれば、なおさらである。